慢性頭痛の約8割は肩や首の筋肉の緊張からもたらされる「緊張型頭痛」と脳の血管拡張による「片頭痛」からの症状とみられています。これらの頭痛が習慣化すると仕事や睡眠に支障をきたしかねません。今回はこうした慢性頭痛を取り上げ、「指圧」や「漢方」など自然療法での対処法を探ってみました。
上で述べた症状が伴わない頭痛で、ズキズキとした痛みや圧迫感などの自覚症状が継続するものを「慢性頭痛」と呼び、主に次の三つのタイプがあります。
これら「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」は命に係わるような重大な健康障害を招く病気ではありませんが、継続する痛みのため日常生活に支障をきたしかねません。それぞれの頭痛について痛みを和らげる治療薬もありますが、「薬に頼りすぎるのはどうも…」と感じる方には後半で述べる自然療法がおすすめです。
緊張肩頭痛、片頭痛、群発頭痛など慢性頭痛のリスクファクターについてはよくわかっていません。ただしそれぞれの慢性頭痛について、次のことに注意してください。
頭部にある頭痛のツボは「百会(ひゃくえ)」「天柱(てんちゅう)」「風池(ふうち)」「肩井(けんせい)」の4個所です。とくに側頭部に起きるズキズキする痛みには「百会」を中心に、肩こりからもたらされる圧迫感には「天柱」を中心に少し強めに指圧します。またリフレクソロジーで用いる足のツボは主に「足臨泣(あしりんきゅう)」「太衡(たいしょう)」の2個所です。
頭部にあるツボをセルフマッサージする場合は、「中指」を「人差し指」と「薬指」で支えながら中指の腹をツボに当て、百会→天柱→風池→肩井の順番にそれぞれ20〜30回刺激します。
足の「足臨泣」「太衡」のセルフマッサージには「親指」を用い、少し強めにそれぞれ20〜30回刺激します。また足裏のかかと中心部(ここを「失眠(しつみん)」と呼びます)を「手の平付け根」で強く押すように刺激するのも頭痛におけるリフレクソロジーの方法です。
漢方では慢性頭痛の原因を「気(生命エネルギー)が滞り逆行する症状の1つ」として説明しています。このような状態を「気逆(きぎゃく)」と呼びます。気逆を健康な状態に戻すには証(体質)に応じて「呉茱莵湯(ごしゅとうゆ)」「葛根湯(かっこんとう)」などの漢方が用いられます。
個人差はありますが、頭痛を誘発する食べ物として「チョコレート」「ダイエット甘味料(アスパラギン酸)」「化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)」などがあります。またアルコールは血管を弛緩させるので、片頭痛の人は控え目にした方がいいでしょう。その他、チーズや加工肉(ソーセージやハム)などにより頭痛を誘発する人がいます。 一方「ビタミンB」や「マグネシウム」などの微量栄養素が頭痛緩和に良いと考えられています(ただしマグネシウムについては向き不向きがあります)。ビタミンBが豊富な食べ物としては緑黄色野菜や海産物、大豆などが代表的で、またマグネシウムが豊富な食べ物としては玄米や落花生、黒豆、アーモンドなどが代表的です。